先日から、PHPの脆弱性が話題になっています。
PHPって何?という方も多いと思いますが、 ホームページやWebシステムを動かしている プログラミング言語のひとつです。
今回の騒動を見ていて、改めて思ったことがあります。
ホームページって、作った後は誰が面倒を見ているんでしょう?
WordPressが悪いわけじゃない
こういう問題が起きると、WordPressの名前がよく出てきます。
でも、私はWordPressが悪いとは思っていません。
WordPressは便利な仕組みです。
無料で使えるし、デザインも豊富。 いろいろな機能も追加できます。
自分でホームページを作ることもできますし、 制作会社にお願いすることもできます。
ただ、忘れてはいけないことがあります。
WordPressも、その裏で動くPHPも、 サーバーも、日々変化しているということです。
新しい脆弱性が発見されれば対応が必要ですし、 更新したことで、それまで動いていた機能が 動かなくなることもあります。
だから、保守が必要なんです。
自分でできる人は、それでいいと思います。
でも、自分でできないなら、 できる人にちゃんとお金を払ってお願いする。
それだけの話なんですけどね。
「ホームページ一式〇万円」で終わり?
私が少し気になっているのは、 WordPressを使ったホームページを 売り切りで販売しているケースです。
もちろん、売り切りが悪いわけではありません。
でも、ホームページを作って、お金をもらって、 納品して、はい、おしまい。
その後は?
誰がWordPressを更新するんでしょう?
PHPの更新は?
プラグインの更新は?
サーバーの管理は?
今回のような騒動が起きたとき、誰が対応するんでしょう?
制作会社が保守まで契約しているなら、問題ありません。
でも、お客様が 「ホームページって、作ってもらったらずっとそのまま使えるもの」 と思っているとしたら、ちょっと怖いですよね。
制作会社側も、売り切りの場合には、 その後の管理をどうするか、 ちゃんと説明しておく必要があると思います。
保守って、何もしていないように見える(笑)
保守費用って、何をしているかわかりにくいですよね。
何も問題が起きなければ、何もしていないように見える。
だから、「これ、毎月払う必要あるんですか?」 と言われることもあります。
でも、例えば今回のような脆弱性が見つかったら、 自分たちのシステムに影響があるのか調べる。
必要なら更新する。
更新したことで別の問題が出ないか確認する。
万が一のトラブルにも備えておく。
こうした仕事は、普段はなかなか見えません。
でも、見えないところで管理をしているからこそ、 当たり前に使える状態が続いていることもあるんです。
保守って、何かが壊れたときに直すだけの仕事じゃないんですよね。
よくわからないなら、任せればいい
とはいえ、「PHPのバージョンなんてわからない」 「セキュリティなんて難しくてわからない」 という方が大半だと思います。
私は、それでいいと思うんです。
ホームページを使って商売をしたいのであって、 サーバーの管理をしたいわけではないですよね。
だから、そういう方には、 クラウド型のサービスを選ぶという方法もあります。
例えば、私たちイーハイブが提供している コムログクラウド や すまっぽん! です。
こうしたサービスでは、 サーバーやシステムの管理を私たちが行っています。
お客様には、記事を書いたり、写真を掲載したり、 商品やサービスの情報を更新したりすることに 集中していただいています。
もちろん、クラウドサービスだから絶対に安全というわけではありません。
私たちにも、きちんと管理を続ける責任があります。
でも、お客様がPHPの脆弱性を調べて、 自分でシステムを修正する必要はありません。
技術的な管理は私たちが担当する。
お客様は本来の仕事に集中する。
そのほうが自然じゃないかなと思っています。
AIで誰でも作れるようになったけど
最近はAIがすごいですよね。
「こんなホームページを作って」とお願いすれば、作ってくれます。
プログラムだって書いてくれます。
今まで専門家に頼んでいたことが、 どんどん自分でできるようになっています。
これは本当に面白い時代になったと思います。
でも、ちょっと待ってください。
作れることと、管理できることは別なんです。
AIが作ったプログラムだからといって、 セキュリティの問題がなくなるわけではありません。
今日動いているからといって、 来年も問題なく動くとは限りません。
むしろ、誰でも作れるようになったからこそ、 「その後、誰が管理するの?」 という話が、ますます大切になる気がしています。
実は、システム開発でも同じなんです
私たちイーハイブでは、 企業向けのWebシステムも開発しています。
お客様の要望に合わせて、 一からシステムを作るスクラッチ開発です。
そこで、ときどき言われるのが、
「開発費用は払います。でも、保守費用はいりませんよね?」
いやいや(笑)
システムは納品したら終わりじゃないんです。
サーバーも変わるし、周辺のソフトウェアも変わる。
新しい脆弱性だって見つかります。
だから、私たちはスクラッチ開発では、 必ず保守契約をお願いしています。
「保守はいらない」と言われた場合は、 申し訳ないのですが、開発をお受けできません。
別に保守費用で儲けたいからではありません。
作ったシステムを、その後も安心して使い続けていただくことまで 考えるのが、開発会社の仕事だと思っているからです。
もちろん、通常の保守と、 新しい機能を追加する改修は別の話です。
だからこそ、最初からその後の費用も 考えておいてほしいんです。
作った後のこと、考えていますか?
今回のPHPの騒動を見ていて、改めて思いました。
ホームページもシステムも、作ることが目的じゃないんですよね。
ホームページで情報を発信したい。
お客様を増やしたい。
仕事を便利にしたい。
そのために作るものです。
だったら、作った後のことまで考えておかないともったいない。
WordPressを使ってもいい。
AIで作ってもいい。
制作会社にお願いしてもいい。
ただ、「その後、誰が面倒を見るのか?」
ここだけは、はっきりさせておいてほしいんです。
今回の騒動が、そんなことを考えるきっかけになればいいなと思います。
ホームページは、作ったら終わりじゃありません。
むしろ、そこからがスタートなんですよね。