忘れていませんか?今回のネット選挙運動の意義を!
この法案が改正されたのは、誰のためなのか?
投票を呼びかけやすくなる政治家のためでもなく
私達ネット業者の仕事を増やすためでもなく
本来の目的は、
有権者が、投票先を決めるために判断材料を的確に届けるためのもののはずです。
つまり有権者のためであるはずです。
しかし有権者から聞こえてくるのは、迷惑メールが増えそうで嫌だとか、
政党からの宣伝が増えそうで嫌だとか。。。。
ところで、有権者の中でも今回のネット選挙運動解禁で一番メリットを
感じられる人がいることを忘れていませんか?
立候補者からすると、票としては少ないかもしれませんが、
体が不自由などの理由で、外出をしにくい人たちです。
現実問題として、これまでの選挙では、
政治家の声を聞くためには、街頭演説や集会などに出かけなければいけなかった。
さらに投票先を決めるためには、複数の候補者の演説を聞かなければいけなかった。
また、時期によっても寒かったり嵐だったり
(今回の選挙も7月ですから、炎天下での演説かもしれません)、
なかなか体力がある方でもしんどいものですよね。
そして自宅で見ることができるのは、選挙公報と政見放送ぐらいです。
タイムリーな情報は、テレビや新聞などのマスメディアからのもので、
立候補者からのメッセージが直接届くわけではありません。
特に新人候補などのメッセージは届きにくいです。
しかし、今回のネット選挙運動では、ホームページやブログ、動画が使えるようになりました。
ということはどういうことか?
目の不自由な方は、「ホームページ 自動読み上げソフト」を使えば、
テキストになっている文字を音声で読んでくれます。
タイムリーな情報のブログは、特に役に立つ情報ではないでしょうか?
※ここで注意:
画像になっているものは読めないので、ALTタグを入れましょうね。
また、動画も、映像は見えなくても声がしっかり届きます。
耳の不自由な方は、ホームページブログはそのまま読んでいただけると思います。
動画では音声が届きませんが、YOUTUBEには自動字幕という、
音声をテキストに変えて表示してくれるものもあります。
これで、通常のテレビのように字幕付きで見ることができます。
※個々で注意:
自動字幕に頼りすぎると間違えもあるので、適宜修正してくださいね。
今回のネット選挙は若者向けであると、巷では騒がれていますが、
タブレットなどの機器を高齢者に配っている地方自治体もありますので
なかなか外に出られない高齢者などにとっては、比較できるメディアが一つ増えるということではないでしょうか?
票が欲しいから情報を発信するのではなく、
すべての有権者が、情報が欲しい時に取れるようにしておくことが重要ではないでしょうか?
その辺を考えて、立候補予定者もネット業者も、そしてそれを報道するマスメディアも行動してほしいものです。