社会人の始まりである就活を書いて、IT化を次に書きましたが、定年の話を次にすればよかったと後悔中(笑)
さて仕事の終わりについて考えてみましょう。
通常日本では、就職して勤め上げた会社をある年齢になって退職するということを定年退職といいます。 日本ではと書いたように、海外にはあまり定年制はありません。
業界や会社によっても、定年の年齢は違うので、大部分の企業及び法律で決められた定年を見てみましょう。
定年制は、明治時代の後期に一部の大企業で始まりました。その頃は、55歳定年制でした。
実はその時代、平均寿命が43歳の年だったので、基本的に文字通り死ぬまでこの会社にいてねと言う意味で終身雇用でした。期間職員つまり、期限付きの雇用形態が中心だった時代は、やめてもらったら困るし、安心してうちの会社にいてほしいということで、定年は、労働者の足止め策として使われていました。
ところが、戦後になり、平均寿命も伸び始め、定年の年齢をすぐに超えてしまいました。しかし定年は相変わらず55歳のままでした。
寿命は伸びるのに定年がそのままだったので、ようやく政府は、1986年に60歳の定年が努力義務に、1994年には60歳未満の定年が禁止になりました。つまり定年が60歳が義務化になりました。
その頃から、定年がずっと働いてもらうためではなく、辞めさせるための強制退職の側面が強くなってきています。
さらに2012年には、希望する労働者全員を65歳まで継続雇用することが義務化されました。
平均寿命が30年以上伸びているのに、定年の年齢は、10歳しか伸びてないのです。
明治時代の寿命と定年の年齢に合わせると、今の定年の年齢を、100歳にしないと合わない計算です。
さて、寿命の話に戻しましょう。現在の20歳の子が寿命を迎えるときには、平均寿命が100歳になるのではないかと言われています。
高度経済成長期から続いてきた人生のロールモデルは、大学までの約20年教育を受け、社会に出て40年勤務し、老後が15年という感じで作られてきましたとおもいますが、人生100年になると、そもそもの人生設計を考えないと先に進めないと思います。
現状の終身雇用年功序列じゃ、今後ますます人口が減っていく日本で無理なことが理解できるだろう。
いままでの大学まで教育そして、就職活動ではなく、高校を卒業して就職し、研究したくなって大学へ戻ってくるという働き方があってもいいし、多様な働き方を考えられる。
また、70歳定年を受けて、年金の先延ばしとか、死ぬまで働かせる気かという言葉が並ぶが、そもそも、このままでは、無理なことを考えてどうしていくかを自分なりに考えたほうがいいと思う。
そして、そもそも、個人事業主・フリーランスは、定年がありません。好きな年齢まで働くのも可能ですし、死ぬまで働くのも可能です。ここで死ぬまで働くとかくと、いままで社員しかやってきてない人は死ぬまで働かされると思いがちですが、実は、働きたいから働くのです。もちろん、自分で引退時期を決めるのも可能です。
一社に頼って定年まで働き、定年後年金で悠々自適なんてすでに夢物語と思ったほうがいいと思います。
就活とか、定年とか、年金とかも含めて、今からの働き方を考えたほうがいいと思います。
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