私も創業支援のお手伝いをしているし、創業スクールの講師もしたことがある。
また、先日も大学で「起業という名の就職活動」という話をさせていただいたばかりだ。
もちろん、自分自身が、20年前訳もわからず大学院生の時に学生起業した一人でもある。
それでも、創業補助金や助成金は、いらないと思う。
自分たちが会社を立ち上げた時にはそもそもそんな制度もなかった。
(知らなかっただけかもしれないが)
学生起業家や学生ベンチャーという言葉もなかった。
起業して数年後、学生ベンチャーはもてはやされ、若者起業家と言われるようになるのだが。
行政として、創業を促したい気持ちもわかる。
雇用の増加と税収のアップだろう。起業して雇用が生まれ、利益が出れば税金で返ってくる。
したがって、創業を促すために創業補助金を出す。
しかし、創業時補助金を目的に起業したり、何度も創業補助金をもらうために会社を作ったりしている人もいる。
そのためのコンサルがいたり、士業の皆さんがいたりする。
果たしてどのくらいの会社がこの助成金をもらって、うまく行っているのだろうか?
その前に、いろいろお上の話を聞いたり読んだりしていると、「起業=上場を目指す」。そんなふうに伝わってくる。
創業・起業とは、もちろん上場を目指す起業もあっていいが、
喫茶店を始めたり、アクセサリー屋さんをオープンしたりするのも起業である。
八百屋さんだって、魚屋さんだって、創業である。
お客さまにサービス(商品)を提供し、見返りに金銭をいただくことが、
ビジネスであり、それを始めることが創業である。
100の創業、1000の創業の中から、うまくいき企業が1割出てきて、
その中からすっごくうまく行った企業が上場するかもというのがが普通だと思うのだが、
つまり、創業という文化ができ、みんなが創業という選択肢も持てるのが良いと思う。
また、創業講座などの支援も事業計画書の書き方や融資のうけ方、マーケティングを習う。
事業計画の建て方やマーケティングなどの机上のシミュレーションも確かに重要だろう。
しかし、計画を立てれば建てるほど、起業・創業は諦めなさいと言われているように感じるのは、私だけではないはずだ。
仕入れの甘さ、売上の見積もりの甘さ。
ほんとにそんなにお客さんが来るのか?そもそも備品・設備は消耗品じゃないのか?
宣伝広告は、それで大丈夫か?
やればやるほど、無理だーーーと叫びたくなる。
現在上場したりうまく行っている会社の大半は、おそらく事業計画無しで創業したり、
あったとしても事業計画通り行った会社は皆無だろう。
ほんとうに必要なのは、
創業塾では、やりたいんだったら「やってみなはれ!」が重要ではないかと思う。
ただし失敗するよ!思った通りならないよ!ということは教えてあげないといけないと思う。
また、その失敗の大きさを少しでも小さく軽くする訓練というか想像ができた方がいい。
大きな失敗は立ち上がれないかもしれないので、小さな失敗を繰り返し、修正して成長することを
考える訓練をした方がいいと思う。
そんな創業塾のほうがいいのではと思っている。
その創業講座の運営や創業補助金助成金の審査に費用がかかっているだけでなく、
企業側も申請の書類作りなどに多くの時間を割かれている。
それよりも私が提案したいのは、
10年間よく頑張りました!20年間よく頑張りました!という奨励金制度だ。
10年間、20年間ちゃんと法人税を収め人を雇用した企業には、
奨励金として、500万とか、1000万を使途は問わずにポンと渡す。
3つの理由がある。
・審査などの事務方の作業の必要がほとんど
・それだけ続いている会社は無駄遣いしないだろう
雇用が増えるかもしれない、開発設備に使うかもしれない
・その年数に向けて頑張ってみようと思うだろう
まあ、あくまでも個人的な考えなので、10年がいいのか、30年がいいのかは、
分からないが、現在の創業時点の補助金よりはいいのではないかと思う。
まあ、そんな時おすすめの本があるぜひこの2冊を読んでみてほしい。
吉田師匠の
それと働き方への考え方が変わるかも
ぜひ時間があれば手にとってほしい。
起業した中間が一人でも増えることを願っています!
※自分がもらえなかったのの僻みだとか、現在20年目だから自分が貰えるために考えたわけでないので念のため(笑
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